中国は、2017年末をもって、海外ゴミの輸入禁止を打ち出しました。
これまで、廃棄物の処理を中国をはじめアジア各国に頼っていた面が大きい日本。
一般の家庭で出された資源ごみが、国内で停滞しつつあります。
ゴミが輸出できないので、
今後は、国内で発生したごみは自国で処理するほかありません。
リサイクルの流れがまるっきり変わってしまう中で、
できるだけ無駄なく再利用する事が求められます。
リサイクルのシステム変革に伴い、処分費用の高騰によって一般の家庭に影響が出ています。
2013年末ごろから、未分類ゴミの輸出規制が始まり、徐々に輸入禁止品目が増え、
現在では事実上、「完全にゴミの輸入はお断り」という状態です。
なぜ輸入禁止になるまで追い込まれたのかというと
【大量生産のため低価格で原料が欲しい中国】と
【安くゴミを処分したい諸外国】
の需要と供給のバランスが崩れてしまったことが背景にあります。
廃プラスチックの中に、質の低い汚染ゴミを混ぜて輸出を繰り返し、
それを黙認して輸入を繰り返した中国。
「いよいよ中国国内のゴミの処理に困ってしまった」のが本音でしょう。
千葉県ではスクラップ・廃プラスチックなどのリサイクル工場が点在していましたが、
今では売り物にならないプラスチック素材を焼却処分に踏み切った施設もあります。
そのしわ寄せは、一般の家庭にも及んでいくことが予想されます。
自治体もゴミ分別の厳格化に乗り出しつつあるためです。
当社では、ゴミ・廃棄物のプロフェッショナルとして
注意喚起を行っていきたいと思います。